理念

理念:だれひとりとして欠けていない

 

「障がい」というと何かが欠けているのでしょうか。わたしたちはそう思いません。手が使えなかったり、うまくお話しができないことはあります。でも、だれしも得意なことと不得意なことがあって、不得意なことを補いながら生きています。

そして、「不得意なこと」が「得意なこと」を育てていきます。だとすると、「不得意なこと」が大きければ大きいほど「得意なこと」が大きくても全くおかしくありません。むしろ世の中で「障がいがある」と思われている人たちは、私たちのできないことがたくさんできるのです。

「障がい」が不自由だと思っているとしたら、それは「多数派」の世界が正しいと思っているのではないでしょうか?そして「多数派」の世界に「少数派」が合わせるのが当然だとは思ってはいないでしょうか?

わたしたちは、「多数派」も「少数派」も欠けるところなく完全であるということを前提に、お互いがお互いの大切にしているものを尊重しながら「ともだち」になっていく世界を目指します。

わたしたちは、知らない人の世界を見てみたくて、その人との世界を共有してみたくて、その人から学んでみたくて、と思うことがあります。

表面からはよくわからないけれど、ある人の中に大切なものがあるのではないかと想像するとき、人はその人を好きになります。そのときに、その人とどうやったらうまく話しをしたらいいだろう?どんなところに行ったら楽しい時間を共有できるだろう、どんなプレゼントをしたら喜ぶだろう、と考えます。あれ?デートと同じかもしれませんね。 

「少数派」かもしれないけど、わたしたちが決して持つことのできない素晴らしい宝物を持っている。そんなみんなと「ともだち」になりませんか?